(12)営業管理の3大ポイント

営業管理がうまく機能しないとは?

営業管理がうまく機能しない大半の理由
◎プロセス管理
◎情報管理
◎先行管理の発想がない
もしくは発想はあっても徹底の度合いが弱いためである。

 

営業管理をうまく機能させるポイント
1.管理基準の設定
  • (1)生産性基準
    生産性基準はわかりやすく、行動基準とリンクしたものでなければならない。あれもこれもと設定せず、3~5項目程度に絞ること。

     例:営業社員1人当たりの月間受注額(売上高)、粗利益率、見積り・新規開拓・有効面談件数

  • 2)行動基準
    生産性基準を達成するための行動基準を設定する。

     例:月間見積もり目標数5件を達成するための行動基準を設定
 a.訪問行動基準
 月間訪問件数・・・100件
 有効面談件数・・・80件
 b.ランク別訪問基準と手持ち情報数
ランク 受注期間 訪問基準 手持ち情報数


当月受注
1カ月以内受注
3カ月以内
1回/週
3回/月
1~2回/月
10
60
30
 c.販促活動基準(例)
販促活動 実施回数
DM・FAX発信
TELフォロー
個別デモ
ユーザー説明会
展示会
30通/週
20社/週
3社/月
1回/2カ月
1回/3カ月
2.チェックの実施
現場レベルでの実行・徹底を図るため、設定した基準と実績を毎日チェックする。
3.行動基準を「ボード化」「見える化」する
行動基準を"ボード化"して壁に張り出すと良い。営業社員を追い込む目的ではなく、あくまでも「行動基準を意識し、行動を変えるためのもの」という趣旨・目的を、誤解を与えないよう十分に伝えておく必要がある。
4.先行で行動計画を組み立てる
週末までに翌週の行動計画を上司へ提出する。上司は「行動基準通りか」「6W3H」(だれに何をどうやって提案するか)をチェックし、的確なアドバイスをする。この行動計画も「ボード化」「見える化」し、「誰がどこへ行っているのか」が全員にわかるようにする。

営業社員の行動をブラックボックスにしてはならない。さらに行動を意識させるため、日報チェックや毎日の受注結果発表などを行うと効果的である。


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