(7)若手経営者・後継者必見『キャッシュフロー経営 入門編』

キャッシュフローとは
「お金の流れ」であり、収入(キャッシュ・イン)と支出(キャッシュ・アウト)の差額がどのようになっているかを示すものである。

 

1年間の事業活動の結果、最終的にキャッシュフローがマイナス(現金収入<現金支出)となった場合、その要因を捉えていなければ、改善することは困難である。

キャッシュフローを捉えるポイント
(1)営業キャッシュフロー
利益(減価償却費などの非資金費用を除いた当期利益)に経常運転資金の増減(流動資産・流動負債の増減による現金の増減)を加えたもの。
(2)投資キャッシュフロー
設備投資(必要最低限の更新投資も含む)による現金支出や、固定資産の処分による現金収入。
(3)財務キャッシュフロー
借入金の調達や返済による現金の増減。

したがってキャッシュフローがマイナスの場合、まずはその要因を上記3つのポイントから捉えることが重要である。その上で改善すべきポイントを優先順位付けし、改善に取り組むのである。

例えば、営業キャッシュフローを改善しようと思えば、利益を増加させる以外にも、売上債権の回収強化、在庫の圧縮、営業外債権の削減など、さまざまな対策が考えられる。
これらの改善によって捻出したキャッシュフローを、将来への投資(人材育成費、商品開発研究費など)へ回すことで、より強い経営体質づくりが可能となる。!

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