(21)事業計画で最も大切な"利益率"の設定

すべての商売において有望度を判断する上で最も大切な指標は

「利益率」であって「売上高」ではない。

成功している経営者ほど、そのことは熟知していて、「儲かる商売=利益率の高い商売」を探すことに奔走している。利益率は業界や業態によってそれぞれ異なり、経営者が努力して改善できる部分と、できない部分とがある。設備や人材への投資にどうしても多額の経費がかかってしまう事業や、業界内の競争が厳しくて利益率が目減りしている事業というのは、手堅い商売を望んでいる人にとっては、あまり手を出すべきではない分野だ。

月収 100万円を自分の目標値として設定するのであれば、それを達成するためにはどれだけの売上高が必要なのかを利益率の違いによって比較してみると、それぞれの商売における特性の違いが見えてくる。クルマの性能に例えるなら、「利益率」はガソリンの燃費効率を表す指標に相当する。同じ目的地へ行くためのガソリン消費量はできるだけ少ないエコカーほど、これからの時代にはマッチする。


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