(18)事業計画書で自社の返済能力をアピール
★事業計画書は、言わずもがな、融資審査においての強力な材料となります。
銀行が融資を出したい企業。それは、返済をしてくれる企業です。
この原則をいかに経営者が意識して、自社がしっかり返済できる企業であることを、銀行に伝えることができるかがポイント。
自分の会社は、融資を銀行にしっかり返済できる企業である、ということを銀行にアピールするために、一番良い資料が
事業計画書です。
多少は赤字であったとしても、事業計画書により今後、どう利益を出し、利益から現金が生み出され、それにより返済していける、ということを銀行に伝えます。
事業計画書に必ず入れるものは
◎むこう3~5年の損益計画(年次・月次)
◎資金繰り計画(月次)、つまり予定資金繰り表も入れましょう。
◎資金繰り計画(月次)、つまり予定資金繰り表も入れましょう。
★中小企業のほとんどは、キャッシュフロー、つまり事業によって年間生み出される現金収入より、年間に返済する金額の方が上回ります。
「取引している銀行から融資を受けられる体制はできているよ」
ということを事業計画書に盛り込むことができれば、自分の会社は銀行にしっかり返済できる企業である、ということを銀行に伝えることができます。
■事業計画書に銀行別の融資スタンスを入れる
例えば、3つの銀行と取引している企業、としましょう。
事業計画書には、3つの銀行別に、次の2つのことを書きます。
1.各銀行の自社に対する融資のスタンス
-
「銀行から積極的に融資の提案がある。」「銀行が過去のピークまではいつでも出しますよと言ってきている。」というように、銀行が自社に対し、どのような融資のスタンスなのか、銀行は融資についてどのように言ってきているのか、ということを書きます。
2.各銀行の融資のペース(過去数年の融資の時期と金額)
- 2009年3月 1,500万円(3年返済)実行
- 2009年9月 2,000万円(3年返済)実行
- 2010年2月 1,200万円(3年返済)実行
- というように、過去数年、銀行ごとに、どのようなペースで融資が出てきたか、を書きます。
※これらを表にして、書くことにより、事業計画書の中で、自分の会社は各銀行から資金調達できる力がある企業である、ということを伝えることができます。
- ◎また事業計画書における予定資金繰り表の中に、いつの時期にどの銀行に、いくらの融資を受けるつもりだ、ということを書いておきます。
- ◎また事業計画書を提出する銀行に対し、いつにいくらの融資を見込んでいてほしい、ということを書いておきます。
- ◎事業計画書を銀行に対して提出するのは、銀行から融資を受けやすくする ことが第一の目的です。不利になるようなことであったら、書かない方がよいです。
要は、事業計画書の見せ方です。
返済がしっかりできる企業だよ、ということを銀行にどう印象づけるか、です。
返済がしっかりできる企業だよ、ということを銀行にどう印象づけるか、です。