(17)銀行から融資を受ける場合

定期預金の開設、定期預金の担保を勧められることがあります。
当然ですが、担保にされた定期預金は自由に使うことができません。

資金繰りが厳しいから融資を受けているのです。
その1部が担保になり、自由に使えないのでは意味がないのです。

預金と融資の両建ては損になります。たとえば、

○担保になっている定期預金・・・5,000万円(金利0.5%)
○融資を受けた額・・・1億円(金利5%) としましょう。これを相殺すると、下記となります。

(金利)1億円×5%-5,000万円×0.5%=475万円
(元金)1億円-5,000万円=5,000万円 ということは、

「475万円÷5,000万円=9.5%」となり、【本当の金利】は9.5%となるのです。

あくまでも、資金繰りが厳しく、過当な両建預金があるならば、「金融庁の監督指針を根拠にし、銀行ときちんと交渉してください」

銀行にとって、金融庁の検査は非常に嫌なものなのです。 あくまでもケンカをするのではなく、主導権を取り、交渉することが大切です。
しかし、一般的な中小企業の場合、銀行に主導権を取られていることがよくあります。 銀行は返済されては業績に影響します。だから、中小企業側が「本当は主導権を取れる」ケースもあるのです。


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